トリートメントの乳化とは?チェンジリンスのやり方と正しいすすぎ方|美容師解説

トリートメントの乳化とは?チェンジリンスのやり方と正しいすすぎ方|美容師解説

トリートメントを毎日使っているのに、髪が思うようにまとまらない。そんなとき、もっと高価な商品に変えようかな?と考えることはありませんか?

でも、商品を変える前に一度試してほしいのが、トリートメントの乳化(チェンジリンス)という方法です。

トリートメントを塗布したあと、少量のお湯を加えて髪全体になじませ、最後は十分にすすぐ。基本はこれだけです。

特別な道具も、高価な商品も必要ありません。今回は、自宅でできる乳化のやり方と、意外と迷いやすいすすぎ方まで、美容師の視点からお話しします。

この記事でわかること

  • トリートメントの乳化とは何か
  • 自宅でできる3つの手順
  • 乳化したあとの正しいすすぎ方
  • 乳化しても髪がまとまらないときの見直し方

トリートメントの乳化(チェンジリンス)とは?

トリートメントの乳化とは、髪に塗布したトリートメントに少量のお湯を加え、手ぐしなどで髪全体になじませる工程のことです。

この方法は「チェンジリンス」とも呼ばれています。

ただし、厳密にはチェンジリンスはお湯を使ってトリートメントを髪に行き渡らせる操作を指し、化学的な意味での乳化が必ず起きるということではありません。

この記事では、一般的に使われている「乳化」という呼び方で説明していきます。

乳化で何が変わる?

トリートメントを手に取って毛先につけるだけだと、場所によって塗布量にムラができることがあります。

特に髪の量が多い方や、長さのある方は、表面にはついていても内側の髪まで十分になじんでいないことも考えられます。

そこで少量のお湯を使うと、トリートメントが髪全体に広がりやすくなり、塗布ムラを減らす助けになります。

ここで大事なのは、乳化はトリートメントを均一になじませるための工夫だということ。

乳化したからといって、すべての成分が髪の内部により深く浸透するわけではありませんし、必ず仕上がりが改善するとも限りません。

ただ、同じ商品でも使い方によって仕上がりの感じ方が変わる可能性はあります。

長時間放置するより大切なこと

トリートメントは長く置いた方がいいと思っていませんか?

もちろん、商品によっては一定の放置時間が指定されています。その場合はメーカーの説明に従うのが基本です。

でも、指定された時間を超えて長く置けば、それだけ効果が高まるというものでもありません。

ボクがまず見直してほしいのは、長く置くことよりも、必要な部分に適量をきちんとなじませられているかという点です。

時間を増やす前に、塗布の仕方を変えてみる。それだけなら今日からでも試せますよね。

自宅でできるトリートメントの乳化方法

それでは、実際のやり方を説明します。

基本は「塗布する → 少量のお湯でなじませる → 十分にすすぐ」の3ステップです。

STEP 1|塗布

適量のトリートメントを毛先・中間になじませる。

STEP 2|乳化

少量のお湯を加え、手ぐしで髪全体に行き渡らせる。

STEP 3|すすぎ

ぬめりが過度に残らないよう、髪全体を十分にすすぐ。

適量を毛先・中間に塗布する

まずはシャンプーを十分にすすぎ、髪の水気を軽く切ります。

水が大量に滴る状態ではトリートメントが流れやすくなるので、手でやさしく水気を取る程度で大丈夫です。

次に、メーカーが推奨する量を目安に、毛先から中間へトリートメントをなじませます。

特に毛先は乾燥や摩擦の影響を受けやすい部分なので、指で髪を挟むようにやさしく行き渡らせてみてください。

一般的な毛髪用トリートメントは頭皮に直接塗る必要がないものが多いため、製品に特別な指示がなければ毛先・中間を中心に使います。

少量のお湯を使って髪全体になじませる

ここからが乳化の工程です。

手のひらに少量のお湯をすくい、トリートメントをつけた髪になじませます。

そのまま手ぐしで毛先から中間へ、やさしく髪をほぐすように行き渡らせてください。

お湯を一度に大量にかけると、そのままトリートメントが流れてしまいやすいため、少しずつ加えるのがポイントです。

髪が長い方は、洗面器に少量のお湯を用意して毛先を軽く浸し、なじませる方法もあります。

ただし、湯船に髪を浸す必要はありません。衛生面や安全面を考えても、手ですくったお湯で十分に実践できます。

髪が絡まる場合は無理に指を通さず、ほぐせる範囲でやさしく行いましょう。

最後はしっかりすすぐ

ここは特に伝えておきたいところです。

乳化したあと、トリートメントのぬるぬる感を残した方が髪によさそう、と考える方もいるかもしれません。

でも、トリートメントを意図的にすすぎ残す必要はありません。

製品によっては髪にコンディショニング成分が残るよう設計されていますが、それと洗い流すべき製品を大量に残すことは別の話です。

すすぎが不十分だと、髪が重く感じたり、頭皮に付着した製品が不快感につながったりする場合があります。

シャワーのお湯を髪全体に行き渡らせ、内側や襟足、毛先まで丁寧にすすぎます。

すすぎ終わりの目安は、過度なぬめりや製品の塊が残っていないこと。必要以上にゴシゴシこすったり、指通りがなくなるまで洗い続けたりする必要はありません。

メーカーが指定するすすぎ方がある場合は、そちらを優先してください。

乳化するときに気をつけたい3つのこと

1. お湯を一度にかけすぎない

乳化はトリートメントを洗い流す前になじませる工程なので、最初からシャワーを勢いよく当てると、なじませる前に流れてしまいます。

手ですくった少量のお湯から始めると、加減がわかりやすいと思います。

2. 髪を強くこすらない

濡れた髪は摩擦による負担を受けやすい状態です。

トリートメントをなじませようとして、毛先を何度も強く揉んだり、無理に引っ張ったりする必要はありません。

指をゆっくり通すくらいの力加減で十分です。

3. すべてのトリートメントに同じ方法を当てはめない

ひと口にトリートメントといっても、毎日使うものから、集中ケア用、複数工程のサロンケア用までさまざまです。

乳化が不要な製品や、使い方が細かく指定されている製品もあります。

そのため、乳化を追加する前に製品の使用説明を確認しておくと安心です。

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乳化しても髪がまとまらない場合は?

乳化を試してみても、髪のまとまりが変わらないことはあります。

それは乳化のやり方だけが原因とは限らないからです。

例えば、髪の乾燥やカラー・アイロンによるダメージ、トリートメントの使用量、仕上がりの好みとの相性など、考えるべきことはいくつもあります。

また、ヘアオイルやヘアミルクなどを何種類も重ねている場合は、製品の組み合わせによって重さやごわつきを感じる可能性もあります。

そんなときは、乳化を何度も繰り返すより、普段のケア全体を一度整理してみる方がよいかもしれません。

製品の重ね使いによる質感の変化については、髪のビルドアップの見分け方と対策でも詳しく説明しています。

トリートメントそのものが合っていない可能性も

使い方を見直しても、どうしても髪が硬く感じる、広がる、まとまりにくい。

そういう場合は、シャンプーとトリートメントの組み合わせ自体を見直す選択肢もあります。

SONGBIRDのオリジナルヘアケアブランド「PURUPO(プルポ)」は、髪の硬さ・ごわつき・広がりが気になる方に、やわらかく扱いやすい仕上がりを目指して開発したブランドです。

細毛・猫っ毛の方も、髪質の名前だけで候補から外す必要はありません。

一方、剛毛・多毛の方で、とにかく重くしっとり抑える仕上がりを最優先する場合は、期待する質感との違いが出る可能性があります。

PURUPOを使えば乳化が不要になるわけでも、すべての髪の悩みが解消するわけでもありません。

大事なのは、商品と使い方の両方が自分の髪に合っているかを考えることです。

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※乳化の効果を保証する商品ではありません。販売状況・商品詳細はストアでご確認ください。

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トリートメントの乳化についてよくある質問

Q. トリートメントの乳化は毎日してもいい?

一般的な洗い流すトリートメントで、メーカーが禁止していなければ、毎日のケアに取り入れることはできます。

ただし、毎日必ず乳化しなければいけないわけではありません。髪の状態や使っている商品に合わせて判断してください。

Q. 乳化には何分くらいかければいい?

長時間続ける必要はなく、少量のお湯を加えて髪全体にやさしくなじませられれば十分です。

何分行えば効果が高まるという共通の基準はありません。メーカー指定の放置時間があれば、そちらを守ってください。

Q. 乳化したあとはどこまですすげばいい?

製品の説明に従い、髪全体を十分にすすぐことが基本です。

ぬめりを意図的に大量に残す必要はありませんが、髪を強くこすったり、必要以上にすすぎ続けたりすることも避けましょう。

Q. リンスやコンディショナーでも乳化できる?

少量のお湯で髪全体になじませる方法は、製品によってはコンディショナーでも実践できます。

ただし、すべての商品で推奨されているわけではないため、使用説明を優先してください。

Q. 乳化すれば高いトリートメントは必要ない?

乳化だけですべての髪の悩みに対応できるわけではありません。

ただ、今使っている商品を十分になじませられていなかったなら、使い方を見直す価値はあります。

まずは今の製品を適切に使い、それでも仕上がりが合わなければ商品選びを考える。ボクは、その順番でいいと思います。

まとめ|商品を変える前に使い方を見直そう

トリートメントの乳化は、特別な技術というより、今使っている商品を髪全体になじませるためのひと工夫です。

覚えておいてほしいのは、次の3つ。

  • 適量を毛先・中間に塗布する
  • 少量のお湯でやさしくなじませる
  • 最後は十分にすすぐ

髪がまとまらないと、新しいトリートメントやヘアオイルを探したくなる気持ちもわかります。

でも、今あるものをきちんと使えているか、一度確認してみませんか?

そのうえで、髪の硬さやごわつき、仕上がりの好みが合わないと感じたら、シャンプーやトリートメントを見直すタイミングかもしれません。

毎日の小さな工夫も、髪を育てるという考え方の一つです。

使い方を見直した、その次に。

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ARTICLE SUPERVISOR

SONGBIRD代表・美容師 イナツユウヤが施術している様子

イナツユウヤ|美容師・SONGBIRD代表

熊本市の美容室「SONGBIRD」代表。美容師歴20年以上。

「育てる。髪質・髪色・髪型」をテーマに、日々のサロンワークでの経験、お客様からの相談、美容師としての専門知識をもとに情報を発信しています。

オリジナルヘアケアブランド「PURUPO」の企画・開発、「美髪バイブル」の制作も行っています。

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